南アフリカの国立公園で、野生の雌のサイが密猟者によって殺されたショッキングな動画が撮影されました。この密猟者はこのサイの角が目的だったとのこと。さらにショックな出来事はこの雌のサイには生後わずか1ヶ月の子サイがいましが。この子サイは何が起きているかも理解できないまま、お母さんが起きるのをただただ寄り添うしかないのでした。
この動画は現在で170万回再生されており、世界中からも怒りのコメントが6,000件近く殺到しています。
この動画はチャリティ保護団体「Rhino 911」によって撮影されました。
始めは何が起きているかも理解できないまま、辺りをウロウロする子サイ。動かないお母さんを起こそうと鳴き声をあげ、お母さんの顔に顔を擦り寄せるもお母さんは動きません。
「ねぇ!お母さん、起きてよ!遊ぼうよ?」お母さんの死を理解できない子サイの心の叫びが聞こえてきます。すでに息のない母親のそばをウロウロしながらただなす術もありませんでした。

人間の欲求の為に、母親との平和な生活を奪われた子サイの心境が胸に締め付けられます。
自然公園ですので、ライオンなどの動物に食べられる可能性があり、この子サイの身も非常に危ない状況にある中、幸いにもこの子サイは監視スタッフによって保護され、「ロッティ」と名付けられました。

現在、南アフリカでは一日に3~5頭が密猟の犠牲となっているそうです。この国立公園でもここ最近でクロサイ1頭とシロサイ10頭が被害に遭い、角を奪われるという悲惨な出来事が起きています。サイの角は闇ルートによる違法な取引で高額販売されており、密猟は後を絶ちません。
わずか生後1ヶ月にして母を殺されるという辛い体験をしたロッティですが、現在は保護センターでスタッフと共に元気に遊ぶことができるほどに回復しています。
今後、闇ルートによる違法な密猟、また虎の毛皮、サイの角、象牙などの価値に対し、早急な対策がとられるよう願うばかりです。
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