あなたは象にどのような印象をお持ちでしょうか?実は象は動物の中でも記憶力が優れていて、家族、仲間たちの匂いや容姿だけでなく、象以外の他の生物についても記憶し、数十年以上会うことがなくても忘れることがない、そんな記憶力に優れた動物なのです。
今回ご紹介させていただくのはメスの象で、ケニアの動物愛護団体Sheldrick Wildlife Trust で保護されていた時のお話です。
このメスの象の名前はロイジュクといい、ロイジュクは生後5ヶ月のときにたった1頭でさまよっているところをSheldrick Wildlife Trustの職員によって発見、保護されました。

人間でも同様に、生後5ヶ月の赤ちゃんにとって、保護してくれる親、または群れから逸れるということは命に関わる危険なことで最悪の場合、死を意味します。
幸いにもロイジュクは愛護団体職員に保護され、自力で十分に生活できるまで飼育委員に見守られて育つことができました。
ここからが感動なのですが、ロイジュクは現在14才で施設を離れて自力で野生で生活しています。そんなロイジュクはなんと定期的に施設に訪れて飼育委員に会いに来るというのです。
それだけでも感動な話ですが、そんな今回はなんとサプライズで生後間もない赤ちゃん像を連れてきたのです。

ロイジュクの赤ちゃんはまだ生後数時間しか経過していなく、足取りはおぼつかない様子でした。そんなそんな状況にも関わらず施設に赤ちゃんを紹介するということは本当に強い絆で結ばれていることがわかりますよね。

飼育員はこの赤ちゃんに「リリー」と名付けました。飼育員はリリーを優しく撫で、戯れる飼育員をロイジュクは満足そうに見守っています。人間でもそうですが、動物にもこのようなお世話になった人を忘れないという美しい心に胸が熱くなります。

Sheldrick Wildlife Trustの代表者ロブ・ブランドフォードは「何にも代えがたい素晴らしい出来事です。かつて救った孤児の象が、こうして家族を持つことができたのですから」と語ります。
飼育員、ロイジュクと赤ちゃんの触れ合いシーンこちら:
かつては約1000万頭もの象がアフリカ大陸に生息していましたが、現在は象牙を狙った密猟により約40万頭にまで減少し、絶滅の危機にさらされています。
こんなにも人間の優しさをしっかり覚えてくている心優しい動物が今後も平和に暮らせることができるように私たち人間も環境についてもっと深く考えていかなくてはなりません。
今後も人間と動物が平和に暮らせる世界を願うばかりです。
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